9月1日


★琴線に触れる工作とは1★

11月の珊瑚祭では「助六の酒井製5tDL」コンテストというのがあります。

私は酒井を1台も持っていないのですが「岩崎れいる」さまより「井カサ」の台枠を1台分ゲットいたしましたので1台こさえてみようかと思います。


未使用となってしまった台枠。コパルの4φ×8mmを運転席下に寝かせておいてみたところ。


で、「井カサ」の酒井はどうなってるのかっていうので友人Iに聞きに行くと「井カサ」は33号、34号しかなくてプリムスのパクリ仕様なのでI曰く、「ミッションが他の酒井と違うので作らないといけないよ」(--;

ミッションの自作は面倒、なのでIに差し出された「SAKAI WORKS」の一般的な台枠を受け取り、某ITOWORKSのパーツを山と御購入するのでした。

で、じゃあ何号機を作るのかと言う話しになって来ますが、その辺はまた次回。

※当然ですがエンジンフード全開仕様は西さんの琴線に触れるために必要です。


9月2日


★琴線に触れる工作とは2★

機種選定だがこの酒井のウリはディテールではなく「チェーン駆動」とする予定なのだが酒井5tのチェーンのドライブ軸は加藤とかに比べてかなり後軸寄りから出てくるので形に出来るか若干不安だったのでI氏に

「ミッションが前に出る機関車にしてくれ」

と言ったら

「エンジンがKE21なら短いんでミッションを前に出せるよ」

と言うことでいろいろ「木曾谷の森林鉄道」を物色するが以外にいい機関車がない。
西さんのウケを狙うとすると誰も作ってない番号と言うことで60号機となってしまった。資料はワリとあるんだけど加工個所だらけの難物機関車だった。そのへんはおいおい。

注:MW社のHP見たら酒井5tUに製品がありますね。木曽に興味の無かった私はともかく、I氏がなぜ知らないのか謎だ...(9月6日追加)


MW製台枠、ITOWORKS製バンパー、ミッション、KE21を仮組みしたところ。台枠はITOWORKS製グレードアップエッチング板の台枠増厚用部品で増厚済み。


9月3日


★琴線に触れる工作とは3★

今晩は

台枠左右の中央の2本のボルト

の追加、実物に最初付いていた

プリムスもどきミッションのボルト跡

エンジンのフロントステーのボルト

をやろうと思っていたのですがその前にやろうと思っていた軸受けのバネの部分の台枠内側の張り出しの作成に手こずってしまった。

ボルト類をやろうとしたら時間が遅くなって電動工具を用いた削りものはできないし。中央のボルトにかぶせる0.3×0.6のパイプがないし。でまた明日。

※60号機のチャームポイントと言われているらしい。


台枠の内側に軸受けのバネの部分の張り出しを追加。角材を削って作っただけだが以外に手こずる。I氏は

「そこはやんなくてもいいんじゃない」

って言ってた。


9月4日


★琴線に触れる工作とは4★

今晩は昨日できなかった

台枠左右の中央の2本のボルト

プリムスもどきミッションのボルト跡

をやります。

昨日からわかっていたことですが台枠のボルト(0.3)にかぶせるパイプがステンレス製しかない(−−;
切り出し面倒、整形面倒、フラックスもステン用、と面倒づくし。おまけに0.3と書いてある内径が微妙に小さくドリルで広げてやらないといけないのだが真鍮と違って硬いのなんのって...

切り出しは糸鋸で行うがやはり切り取った瞬間に飛んで無くなるので角棒にパイプの先を差し込むジグを作って切断、フラックスに付けて表面張力があるうちに乗せて...と思うがやはり持ち直してハメ込んだりするうち飛散事件多発。結局4つ飛ばして合計8つ切り出さなければならなかった。

エンジンのフロントステーのボルト

は結局時間切れ。


台枠左右の中央の2本のボルト(赤)。元々の0.3に0.3×0.5のパイプをかぶせた。

これはI氏曰く「絶対やった方がいい」とのこと。

それからプリムスもどきミッションのボルト跡(青)。0.7を使用。
これは60号機の特徴だそうだ。元々は33,34号機なんかと同じ様なミッションだったんだってさ。


9月6日


★琴線に触れる工作とは5★

ようやくエンジンのフロントステーのボルト、をやる前に借止めのエンジンをミッションに固定する作業をします。
ミッションのフロントにはエンジンのリヤマウントを固定するアングルが付いているのですがいすずDA120用の寸法なのでKE21は幅が狭くて引っかからないのでアングルを改造して延長しますがそれも難工事。

赤矢印の先がアングルの延長分。


エンジンのフロントステーのボルトは左右各4つ、0.3の穴を計8個、疲れる。
ちなみにエンジンのフロントステーは台枠の左右をさかさのチャンネルでつなぐ場合とバンパー下方から斜めに上がってきている方式があるそうです。どっちかは台枠のこの部分のボルト有無でわかるのではないでしょうか。


9月10日


★琴線に触れる工作とは6★

このところ仕事が忙しいです(涙
ようやくエンジンのフロントステーを作りました。台枠側は参考になる写真などがなかったので棒を渡しただけとしました。本当は逆さのチャンネルで台枠側が広がっていたりするようですが..


エンジン+ミッションはまだ乗っかっているだけです。

森製作所の機関車とか見てたら森や加藤は簡単にエンジンの前端をアングルでバンパーに乗せてるだけでした。このへんの違いも酒井の面倒くささですね。ちなみにDA120だとバンパーからステーが出るようです。


9月12日


★琴線に触れる工作とは7★

軸箱の準備に入ります。
今回の動力は内側フレームを使わず実物と同じく軸箱で車軸を保持してみようと思っています。車輪はプレーン軸のITOWORKS両絶5.0φを使用しますがここでITOWORKS製軸箱を使用すると内側に軸穴が付いており実用的です。

で、大問題発生!。I氏によればなんと

60号機は軸箱のSKWの文字が90°倒れて付いている!

らしいのです。

なんじゃそりゃ (−−x

です。まったく。ぶつぶつ...

「わかった、わかった、やるよ」


酒井5t用軸箱いろいろ。左端:MW社製。中央:ITOWORKS酒井5t用(ちょっとSKWの字が甘い)。右端:軸箱の加工用にITOWORKSより特別支給の別ロットの軸箱。
私的にはMW社のSKWの文字が一番アピール度が高いような気が...

軸箱の90°倒れについては諸説あるそうなのですがI氏が言うにはこの機関車が出来たのが戦時頃で代燃装置を装着した場合に動力パイプが軸受けのすぐ上を通るのでグリスの挿入口(上の写真で中央の軸箱だけディテール表現あり)を上ではなくて横に付けて作られたらしいんです。ただ戦後グリスの挿入口を上にするために軸箱の蓋を90°倒してつけたそうな。ん〜まさしくトリビア


軸箱の固定用の裏板を裏打ち、ちょっと削り過ぎか。

※:ITOWORKS酒井5tグレードアップエッチング板(近日発売予定らしい)に元々入っている裏板は台枠と同じ形状なので台枠の内側のリブを削り取って簡単に取り付けできます。今回の工作では今後の台枠加工をにらんで細かく切断したものを別々に付ける方法をとっております。


9月13日


★琴線に触れる工作とは8★

軸箱を90°倒すために軸箱を分解したので悪ノリで軸箱を可動にしようともくろむ


相当面倒くさい。半日で1個しか終わらなかった。


裏側。スプリングはWAVEのプラモデルのディテール用1mmスプリングをハンダ付けしたパイプに入れる。ところがI氏より渡されたほうの軸箱の裏には軸受けがついていない(−−; うまくいかないものだ。

可動する軸箱(koto1.asf 350kb)
※この動画をIEだと左クリックするとその後のHPの動作が変になりました。右クリック→新しいウィンドウを開くほうがよいみたいです。なんでだろう?mpgだと同じHTMLで問題ないのに...


9月17日


★琴線に触れる工作とは9★

台枠の内側にスプリングホルダのパイプまで付けるとどうしても

台枠の内側もきちんと

したくなり増厚した板を取り去り、角線で上辺を作り直してしまった。増厚板は既に真鍮線を何本も埋め込んでいたのでハンダを溶かすだけでは取り外せないのでモーターツールで削り飛ばしえらい時間を喰ってしまった。


パイプの上の台枠の内側の張り出し部分はまた作り直し(−−x

台枠の内側って写真がないもので「森製作所の機関車たち」のタカタキコウを参考にしたので酒井と同じかどうかなんて知らない!


9月18日


★琴線に触れる工作とは10★


パイプの上の台枠の内側の張り出し部分をやるが工作以外にいろいろやることがあって仕上げに至らず。10月15日MW社着は絶望的か


おまけ

昼休みにあの!ブーピープバレイ鉄道を見つけました。


9月22日


★琴線に触れる工作とは11★

軸箱の話


軸箱の下の空間のことですがこの写真の赤い部分は部品の構成上軸箱の抜け止めと一体になっていますがここは切り離した方がよいのではないでしょうか?。写真はMW社純正軸箱ですがITOWORKS製でも同様です。


60号機はこの軸箱の抜け止めの部分がまたいちいち違う形をしています。もう

「勝手にしろよ」

状態ですけれども、どっちみちここの部品は軸箱可動によって構成が変わっているので段付きの抜け止めを作ってみます。
手曲げだとうまく行きそうにないタイトな段差なのでジグでプレスもどきをしてみます。

プレスもどきジグです。帯板を挟んで万力で締めてみました。手前に立て続けにやってみた結果があります。手曲げよりはすっきりしているでしょう。しかし、こういう他に流用の効かないワンオフのジグを作るのはうっとおしいです。


いろいろ仕上げて軸箱を止めてみました。抜け止めはボルトの部分の真鍮線で圧入しているだけです。ようやく軸箱とスプリングがスポスポ抜けなくなったので作業がしやすくなりそうです。

#軸箱に10日もかかってしまいました...(−−x


9月24日


★琴線に触れる工作とは12★


キャブをITOWORKSのエッチング板から切り出し乗せたりして遊んでいるうちにドアレール装着。ボルト数の違いで4種類入っていた。60号機はボルト3つのタイプ。

ミッション下部の出力軸(写真中央のギヤが見える部分:スプロケットの部分)はロストパーツでは軸が出ているだけなので穴を開けて左右を貫通するのだがリューターにドリルをつけて抜くのはドリルを折って埋めてしまうのが怖いので週末にピンバイスで0.7mmから初めていそいそ1mmまでやってました。写っているギヤはチェーンのスプロケットになるギヤで0.25M8枚1mm厚の特注ギヤを過去に紹介したジグで0.4mm厚にしたものです。過去の作品で薄ギヤのフレとハンダ付けの面積が狭くなる事による振動ハガレにすいぶん手こずったので今回はネジを切って軸に固定してみましたがこれは良さそう。いよいよ車軸、チェーンに取りかかりたいところですがミッション+エンジンを台枠にどう固定するか解決しないと...

※出力軸にスパーを付けて動力を供給すると実物どうりになるのですがロストを掘るのが面倒すぎるのと良くできたミッションを動力追加でいちいち醜くするのもなんなので動力はあっさり後軸に落としてチェーンでミッションの出力軸を経由してフロントへ回そうと思います。 ちなみに写真で出力軸の手前のギヤから後軸へ、向こうのギヤからフロントへチェーンが出ます。


9月28日


★琴線に触れる工作とは13★


台枠内側の変更で取り去ってしまっていたフロントのエンジンステーの作り直し作業をおこなう。フロント側のエンジンステーは台枠に開けた4本ボルトで固定される板と中央のチャンネル材で構成する。板は一旦台枠に通してあるボルト4本を抜いて差し直せばよいのだが必要な熱量からみて他の部品を外しそうなのでやめて内側の板にリベット打ち機もどきを作ってボルトが埋まっている表現を目指したが穴を開けて真鍮線を埋める方が全然早かった気がする(−−x チャンネルとエンジンの間は適当なあんこを挟んであるだけ。エンジンのリヤ側のステーとミッションのステーを結んでいたアングル材は車輪に当たるため取り去ることとなってしまった(これも面倒な工作だったのに..)。


9月30日


★琴線に触れる工作とは14★


モーターから後軸への伝動方法をどうしようか考え込んでいる。とりあえず軸箱の裏を少しさらって車軸をはめてみた。スプロケットが外側になりすぎるのでこのままだと車輪に当たりかねない。問題だ。


10月3日


★琴線に触れる工作とは15★

あっという間の10月突入ですねぇ。ん〜絶望的(涙)
まあ人間が審査するのだから出来たところまででもいいでしょう。



軸箱の裏はパイプで車軸を受けてこんな感じになりました。潰す方向で深さが違うのは上がる方の車輪がレールに付いてるかあまりよく見えなかったからでストロークは同じはずです。


シャーシ裏はこんな雰囲気です。チェーンの掛かり方がわかると思います。モーター、ギヤ悩み中です。加えてこれからチェーン編みが待っています..


10月6日


★琴線に触れる工作とは16★

相変わらず動力は悩みまくり..


モーターはコパルの4φ×8がキャブ下に入るのだが後軸までは難しい伝動を強いられる。4φのモーターは今までのI氏と私の作品の状況からだいたい1:60〜1:100ぐらいのギヤ比でベストなトルクと速度が得られるようである。いまだ仮あわせの状態。モーターの位置からウォームは2回掛かるので2回とも0.2M10Tで受けると1:100となるが写真に写っているスパーがキャブ床から出そうなので難儀しているところ。ちなみにこういう伝動でないなら縦に落として平ギヤ伝動になるがそっちの方がよいような良くないような..
あ、それからミッションから台枠に出ている取り付け足の後のをばっさり、この場所にはCPが乗っていたので。この機関車は空制撤去後にするのでその辺はすっからかんになってしまいます。


10月8日


★琴線に触れる工作とは17★


昨晩はフロントのチャンネルの裏に付いてる0.6mmネジの加工で一晩潰してしまいました。こんな小さいネジ長さを調節するの面倒、回せる+ドライバーが無くて面倒。0.55mmの下穴に一瞬で折れそうなタップも面倒。
まだギヤは付かず...

木曽モジュールクラブのモモスケの記事を見てたらキャブの写真があってよくよく見ると床面低くて今のままだとモーターも顔を出してしまうので動力を組む気にならずです。仕方ないのでチェーンを掛けて気を紛らわしています。チェーンはJAMに間に合わずそのまま放置されている台湾GLとイエンバハから供出させてとりあえず作成の手間は回避。




10月12日


★琴線に触れる工作とは18★


いよいよタイムリミットが迫ってきてしまいました。上まわりは絶望、動力完成していません。2段ウォームの調整を終え現在後のチェーン調整中です。集電シューありません。参加賞蹴ってもう半月やって珊瑚の作品展にでも置いてもらおうかなとか心が揺れ動いています。


10月13日


★琴線に触れる工作とは<最終回>★

残念ながら昨日の状態で作業終了、MW社宛送付いたしました。



(C)Hiromi Masaki